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廃れゆく部屋

皆さん、廃でお会いしましょう


In 12 2014

Category: 廃れゆく施設   Tags: ---

無償医院

今回も師匠物件ザマス。


広島県の山がグワッってなって川がゴゴーってなっている感じの場所にその医院はある。


その日は恵まれて師匠自ら僕を案内してくださった。

ちなみに無償医院の名前の由来は内緒っス。




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大正末~昭和初期くらいに建てられた木造のお屋敷。

よく見ると瓦がいくつか無くなって穴があいているようだ。




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そうそう、これこれ。この硝子窓のパターンは廃医院に多い(と思うよ)。

中庭は籔だらけで随分長い間放置されているのが判る。



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イソイソと中に入るとお屋敷だけあって、いくつもの部屋が襖で仕切られているがかなり広い。



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残留物はとても豊富だった。

首のない人形があったがイタチかネズミにでも持って行かれたのだろうか。



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台所は板間でいくつか床板が浮いている。

収納家具はみな古いが立派なものばかりだ。



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ここが元々の台所というか炊事場だったようだが、後に物置になったのかもしれない。

崩壊がかなり進んでいるが廃墟として最高の状態だと思う。

様々な生活用品が雑多に置かれていた。




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こういう石油ストーブは停電時でも使えるからということで最近になってまた売れているらしい。

子供のころ、正月になると石油ストーブの上にアルミホイルを敷いてスルメや豆もちを焼いたっけ。

自分で豆もちを置き、焼き、ひっくり返し、ちょど良い焼き加減になるように管理するのが楽しかった。

自分で最後まで管理しながら焼いたお餅は絶対に旨い。



さて、無償医院だ。



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この日は師匠の他にも合探者がいて彼らが医院の内部を撮っている間、先に二階を撮り始めた。

二階には奥さまの物と思われる鏡台があった。

この鏡台も楢材?なのか判らないが、とても品が良い。



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この先生はマジもんの慶応ボーイだったらしい。

ちなみにあの右上の丸い紋章は慶応義塾大学の校章ではなく、明治45年に建てられた慶応義塾図書館の時計をシンボライズしたものみたいだ。

調べてみるとあの時計の文字盤にはラテン語で「時は過ぎゆく」と書かれているらしい。

今、まさにこの廃医院こそ時が過ぎ去った状態だけどね。




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二階だったと思うけど可愛い人形をみつけた。

少しだけ岸恵子に似ていると思った。いや、かなり似ている。



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箪笥の引き戸の中には医薬品が残されている。

一体どれくらい前に閉院されたのだろうか。

何の根拠も無いけど昭和50年頃としておこう。



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一階に降りて医院内部に近づく。

ここは恐らく調剤室。薬品の棚や微量の薬品もあった。

しかし閉院してからは物置になっていたようだ。



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調剤室のとなりは・・・たぶんだけど待合室。

やはり若干物置と化していたが奥のカウンターは分限者医院の調剤室の前にあったカウンターと同じつくりだ。



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おそらく診察室、兼処置室。

この8畳ほどの部屋でほとんど全てを行っていたのだと思う。





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何に使うのかわからないが医療器具などが数多く残されていた。

微妙に荒らされているようだ。




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先生の眼鏡を発見したッス。

最近、流行りの眼鏡でフレームがグニャグニャになるやつがあるけど流石は先生。

時代を先取りしていらっしゃる。



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すでに最新ではなくなった「最新生理學」、「臨牀(臨床)救急療法」、「内科臨牀講義」、「小呼吸器病學」など充実のラインナップだ。

下の段には日本ではほとんど発症することもなくなった「腸チフス」の本もある。

ドイツ語で書かれているらしい医学本もいくつかある。



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お約束のドクターチェア。

いままで何脚くらい見ただろう。古い廃医院には必ずと言っていいほど置いてある。

軸の部分にネジが切ってあり、回転させることで高さを調節する仕様。





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これまたお約束の白いキャビネットにはたくさんの医療器具がそのまま置いてあった。

どうみても手術室らしき部屋はなかったのだが、カンシのようなものも置いてあった。

救急の場合など四の五の言ってられない時は先生もメスを握ったのかもしれない。

大きなお屋敷にほとんどそのまま残された医療道具が嬉しかった。

そういえば古い医院には必ず貼ってある「診療報酬表」や「国民健康保険医」などの琺瑯プレートを見なかった。

閉院した際に取り外したのかもしれない。

ともかく素晴らしい廃医院だった。


僕は最近、廃医院を中心に探索をしている。

理由は二つあって、一つは廃医院の所有者は子孫であったとしてもやはり医者であることが多く経済的な余裕から解体に躊躇しない。

もう一つの理由は、僕好みの医院は明治~昭和初期の建物な訳だけどそうなると老朽化がかなり進んでいて探索するのも今がラストチャンスだと思っているからだ。

以上二つの理由から最優先として医院をまわっている。

実際に今まで見た廃医院はどこも老朽化が激しく、屋根からは雨が漏り床は落ちているという具合だ。

これはイカン、早く行っておかなければ。という思いが僕を動かすんよ。




しかしまぁ小難しい理論云々は抜きにして


廃医院はとても素敵だと思うのです。








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12 15 ,2014 Edit


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