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02

廃れゆく部屋

皆さん、廃でお会いしましょう


In 02 2015

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川沿いの診療所








岡山県の田舎道を走っていた。

途中、新しくできた大きい道路から旧道へ入ると小さな診療所が見えた。

いつ頃建てられたのか閉院してからはしばらく放置されているように見えた。



kawa01.jpg


通りとは反対側から凸してみる。

診療所の中庭は放置された草木が伸びきっていた。

それではお邪魔します。





kawa02.jpg


診療所の廊下には埃がたまり、やはり閉院してしばらくたっているようだ。

玄関を除き、窓などの建具は木製のままだったのが嬉しい。





kawa03.jpg


カウンター越しに薬品棚や机、診察台が見える。

しかしこの部屋は入り口に待合室とも書いてあったし、流石に会計などをやっている横で診察はしないだろうと思う。






kawa04.jpg


古そうな診察台はアチコチ傷んでいる。よく使いこまれた証拠だ。

この椅子も平凡な形だけどアンティークっぽくてカッコいい。





kawa05.jpg


薬品棚はいくつかの薬が残されている。

棚の下には奥行きのある引き戸の収納。

その奥行きのおかげで上部と下部の間には作業台になるスペースが確保されている。

シンプルで実用的。

無駄をなくした結果、生まれた美。

まさに引き算の美学。



kawa06.jpg


薬品調合用の天秤もある。

京都で製造されたものだと書いてあった。

それはそうと最近小学生の息子が将来薬剤師になりたいと言っていた。

理由は冷暖房完備の場所で働けるからということだ。

余談だった。




kawa07.jpg

青い硝子のアンプルのような薬品があったのだけどこの綴りで調べてもわからなかった。

ただし、「THYFOL」ではなく「THYMOL」というのはあった。

同じものではないかもしれないけど、水虫薬としても使われていて殺菌作用があるらしい。



kawa08.jpg


奥の部屋には青色の診察台と机が一つ。

ただそれだけだった。

この部屋のさらに奥にも部屋があるが閉院後、先生の倉庫としてつかわれてたようだ。





kawa09.jpg


そういえば洗面台もあったんよ。ということはこの部屋は処置室だったのか。

表札がなかったので断言はできない。




kawa10.jpg


この診療所の医師は軍医だったのか本棚には「陸軍衛生全書」というのがあった。

さっそく開いてみる。




kawa11.jpg

陸軍衛生部将校陣中必携と書いていある。やはり軍医だったらしい。

とりあえず目次だけでもここで紹介したい。

例えば「現場検水及消毒方法」。戦場で飲み水を確保する方法を紹介。

「伝染病及食中毒細菌學的検査方法」「九○式防毒衣取扱法」「出動地ニ於ケル治療方針」など。

二度目の探索時には撮影などせずにこの本をしばらく読んでみたのだけど本当に面白かった。



kawa12.jpg


この部屋は見ての通り分娩室。しかしおそらくは手術室としても使われたと思う。

しっかりと使い込まれた分娩台のようだ。

地元の人に訊くと、当時この界隈に医療機関はここだけだったのでそれも頷ける。




kawa13.jpg


上記の地元の方に伺うと、昭和10年ころにはその診療所は存在していたとのこと。

通りにはかつて旅館やタクシー、茶葉の販売所、理容店、パン屋、たばこ販売所などがあり賑わっていた。

しかし過疎化が進みこれらは軒並み閉店。



kawa14.jpg


診療所の先生だけど地元の方がよく覚えているのは女性の先生だったということ。

おそらくは二代目、もしくは三代目だったのだろう。

それから後に全く別の男性の先生がこの診療所で診察をされることになった。

しかしその先生も閉院にともない移転されたとのことだった。




kawa15.jpg


入院のための部屋も三部屋ほどあったが荷物置き場になっていたので割愛。

院内はどこもまだ床が腐っておらずまだまだ直せば使えそうな印象のこの建物。





kawa16.jpg


しかしニ階の小部屋(もともとは先生の仮眠室か)は土壁が崩れ、もう余命がそんなに長くないことが判る。

間に合ってよかった。





「人は自分が生まれた少し前の時代に憧れるものだ」と運転中のラジオで言っていた。

なるほどそうかもしれない。




賑わっていたという小さな通りの街並み、人であふれた診療所の待合室。



そしてこの診療所で働いていた女性の先生を一目見てみたいと思いながら僕は川沿いの診療所をあとにした。




kawa17.jpg







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02 13 ,2015 Edit


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