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04

廃れゆく部屋

皆さん、廃でお会いしましょう


In 04 2018

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室内香水沸器 茗蘭社  





クラフト・エヴィング商會著書の「どこかにいってしまったものたち」という本をご存知だろうか。

明治から昭和中期ごろに存在していた「架空の」品々をその外箱や説明書きなどの断片をもとに紹介している。

決して存在しない架空の品々の不思議な説明書きや挿絵を見ていると、何故だか惹きつけられてしまう。




meran1.jpg




いまから一年前、前述した本に登場していそうな不思議な品物をヤフオクで見つけた。

こういう謎の多い品物に目のない僕だが、一応入札をする前にネットで情報収集するも

全く素性のわからない品物だった。


説明書きには真鍮製で高さは12センチほどの小ぶりなもので、緑色の摺り硝子に「茗蘭社」とある。

社名と思しきものの上には蘭の花と葉をあしらったデザイン。




meran2.jpg



気が付くと落札していた。

怪しい品物には手を出さない様にしているのだけど、怪しいというよりも「妖しい」雰囲気に負けた。

結構入札が多くて少し予算をオーバーしてしまった。

結果、妻からは当分の間オークション禁止を言い渡された。





meran3.jpg



裏側の硝子窓にはカタカナで「メーラン」。

レトロな文字フォントが緑色のガラスにキラキラ光っている。

さて、数日後に自分の所有となったこの不思議な品物をまじまじと観察してみた。




meran4.jpg



恐らくは大正期から昭和20年くらいまでに発売されてた不人気商品だと思われる。

台座の部分の裏側には「実用新案 室内香水沸器 茗蘭社」と陽刻されている。

この緑硝子の筒は逆さまにすると簡単に取り外しが出来るので中に液体を入れてもすぐに漏れてしまうだろう。

「沸器」とあるので火で煮沸するのかもしれないが、台座には火を格納する高さも幅もない。

恐らくこれら単体で使用するのではなく、何らかの部品が必要なのだろうけどあいにく欠品しているようだ。

まさに「どこかにいってしまったものたち」。




meran5.jpg




時々ベッドの脇に置いている棚からこの品物を取り出しどんな風にこれを使っていたのか想像する。

想像力の足りないせいでその試みは常に失敗に終わるのだけど。

それでもこの不思議な品物を手に取りぼんやりとした時間を過ごすことが、

意外にも自分にとってのささやかな幸せな時間だと気がついたのだった。






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04 07 ,2018 Edit


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