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廃れゆく部屋

皆さん、廃でお会いしましょう


Category: 廃れゆく施設   Tags: ---

瀬戸内の廃医院


一口に廃病院と言ってもコンクリート建築の大きいものから木造古民家のような個人医院まで様々。

僕は圧倒的に木造の個人医院が好きで街に建っているコンクリートの廃病院は廃工場と同じくらいのテンションしか上がらない。


理想を言えば江戸時代から昭和初期にかけて産業などが栄えて街が大きくなるも、その後衰退。

過疎化が進みながら再開発もされず古い民家と狭い通りがそのまま残された街並み。

その街並みに自然に溶け込むように建っている古い古い廃医院。


実際にこういうロケーションに廃医院は存在している。



DSC09139.jpg

一見、すこし大きめの古民家廃墟のように見える。


普段なら素通りするかもしれない廃屋だが入口に立っている石柱の存在が気になった。


お隣の家にピンポンして ダッシュした お話しを伺った。



すると「30年以上前には医院だったんだよ」というお答えが。




玄関に近づくと立派な戸が見えた。



DSC00971.jpg




向かって右の柱には「診療報酬 点数表乙」という札が貼ってある。
詳しくはウィキで調べてちょーよ。



DSC00969.jpg


診察室は結構片付いているが残留物は意外と多い。

この廃医院は明治時代に開業し、世代交代しながら継がれてきた。

しかし昭和40年代くらいに岡山市方面へ医院も家族も転出し現在もそこで医院を続けられている。

すごいよね、見上げたもんだよ屋根屋のふんどし←(関係ない)




DSC00921.jpg


窓の前には天秤が見える。

今までいくつか古い廃医院に行ったけど必ず置いてあったのがこの天秤。

薬の調合に使ったのだろう。


DSC00927.jpg


この棚はカルテが入っていた。

その奥にはいくつか薬瓶が見える。




DSC00925.jpg


こういう医療用の家具や何かのガラス容器は最近の病院では見られないものばかり。



DSC00913.jpg


土間にある物置にもいくつか医療関係の物が残されている。



DSC09153.jpg


消毒液を入れるために使ったのだと思われる容器。



DSC00915.jpg


注射用のガラスアンプルが大量にあった。

どれもかなり古いものばかりだが、中にちゃんと薬液が入っていた。



DSC00919.jpg


時計が好きなのでどうしても撮らずにはいられない。

精工舎製の毎日巻ウラビーがあった。

廃墟にゼンマイの置時計があるのは本当に古い家屋だけ。

文字盤の剥離が美しくも痛々しい。




DSC00932.jpg


支払い窓口のカウンター。

ここの場合、患者は座敷に座って薬や代金のやりとりをする。


DSC00917.jpg


そしてカウンターの受付をする病院職員は椅子に座ってここで業務をするという感じ。


上の棚には出納帳などが置いてある。

平傘のガラスシェードが時代を感じさせる。


DSC00941.jpg


医院長先生の寝室だろうか・・・?

こうしてみるとかなりの廃風情。

ひょっとしたら明治時代に開業したときに建てられたてたりして。


さて階段で2階に上がる。


DSC09160.jpg



先生の書斎だろうか。

古ぼけた椅子と机、そしてキャビネットが置いてある。

2階は確か2部屋あった。



DSC00911.jpg


台所の時計は素敵な宮時計(メーカー不詳)


状態が良くゼンマイを巻けばすぐにでも動き出しそう。


ゼンマイ時計ばかりで電池式クォーツ時計やトランジスタ時計が置いていない廃屋も最近では珍しい。


時計の話はもういいって?

それじゃボロボロの縁側を通ったその先にある蔵へ向かう。


DSC00956.jpg


「ドクトル井上豊太郎講義 眼科學手術篇 明治三十五年刊行」

ドクトルとはドイツ語みたいで英語のドクターにあたるらしい。

昔の日本人は毒を取ってくれる「毒取るさん(ドクトル)」と言って尊敬したんだそうな。

この 井上豊太郎 さんもすごい人らしい。


他にもこんな本がw


DSC00951.jpg


育児や西洋料理の指南書があった。

料理の本は昭和5年くらいに出版された物で値段はなんと60円じゃなくて60銭。

読み始めると時間を忘れるほど楽しい。

バターのことを「バタ」と書いてあった。


そしてこういうものも・・・・・


DSC00953.jpg


どうやら猛毒みたいだ(中は空です)。


この亜砒酸カリウムはかなり毒性が強いのだけど、昔は悪性腫瘍や皮膚病、そして梅毒にも使われていた薬だったらしい。


難しいことは良く判らんが毒で治すってすごいな。


普通の人は「廃医院なんて怖いっ」っていうかも。

でもここは本当にただただ楽しい廃墟でとても居心地が良い。

怖さは全くと言っていいほど感じずノスタルジックな気分にさせてくれる。

今度はカメラなんか持たずに一日ゆっくりと浸りたくなる、そんな物件だった。


ネット未出の物件を発見することが僕の目的だが、こういう廃医院を見つけた時は喜びもひとしお。



廃墟マニアでありながら遠くにある高名な「S診療所」には行ったことがない。



小粒でもいいからこういう田舎の廃医院をコツコツと探していくという姿勢をこれからも貫いていきたい。






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11 11 ,2012 Edit


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Comments

Re: タイトルなし
いえいえ楽しんで頂けたようで何よりです。
今年も一緒に探索しましょう。
今度は是非床下まで入って下さい。
先日お邪魔させていただきました。くまおさんのお陰で感動する事が出来ました。m(_ _)m
Re: ステキですね~
いつもコメントありがとうございます。
最近は一眼レフを買われたのですね?
廃墟で写真を撮る時に、その部屋や置物から人の生きた軌跡が垣間見えるような写真を撮れたらいいなぁと目指しています。
ここは本当に素敵な廃医院でしたよ^^
ステキですね~
すごくイイです。
キレイだな~って思いました。

いつも写真がものすごく良いんですが・・・
いつもその写真から人の生きた軌跡が見えるようです・・

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