FC2ブログ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
01

廃れゆく部屋

皆さん、廃でお会いしましょう


Category: 廃れゆく建物   Tags: ---

廃豪農 M邸


ある廃校に訪問するため広島県北部に向かって車を飛ばしていた。

その時、山裾に大きくてボロボロになった蔵がチラリと見えた。

この「チラリ」のせいで僕は車をUターンさせてあのボロ蔵の正体に迫ることにした。



mi1.jpg


朽ちているね。

でも普通の蔵より倍くらい大きくて昔は白壁が眩しいくらいだったに違いない。

良く見ると向かって左側の藪の中には、石垣の様なものが見えて相当大きな屋敷だと判る。






mi2.jpg





この辺の大地主だったのだろうか、普通の古民家には無い門の造りだ(多分、あんまり知らんけど)。

ここからでも門の中にあるくぐり戸?が口を開けているのが見える。

あの向こうにはどんな景色が広がっているのかと更に近づく。



mi3.jpg


入口の門の上に透かし彫りが。

これはおめでたいとされる吉祥紋の「松に鶴」らしいのだけど本当は「松にこうのとり」という説が正しいらしい。

鶴が松の木にとまることは絶対ないそうで昔の絵師が良く似ているから間違ったのだとか。

しかし今でも花札の絵札の定番は「松に鶴」だ。



そんなことよりも中に入る。



mi4.jpg



中に入ってから一番の衝撃だったのはこの右手にある池だ。

池というよりも流れのある川だったのかもしれない。




mi5.jpg


奥の母屋の方向に向かってずっと伸びているこの溝は幅が2メートルほど。

まだ水が残っているのだけどおそらく山水が下りてきているのだと思う。

これは観賞用だったのだろうか?

綺麗に積まれた石垣によってしっかりと治水されているようでおよそ100年経っている今でも機能している。

ひょっとしたらたとえば山口県の旧家のように、家の中とまではいかなくとも山から引き込んで生活用水として使っていたのだろうか。

こういうことを考えながら探索すると実に楽しい。




mi6.jpg



入ってすぐ左手にあった蔵には精米機など農機具が保管されていた。



mi7.jpg


このお屋敷は母屋とは別の「離れ」に台所があって、その離れも2階建てになっている。




mi8.jpg


残念ながら2階部分は半壊しているためすでに無くなっており一階も台所だけの部分しかない。






mi9.jpg



こういう囲炉裏の上で自在駒で吊ることもできる仕様の鍋って意外ともう見なくなった。

鍋を吊った状態で蓋が開けられるように吊り金具が広く大きく円を描いている。




mi10.jpg


やっと母屋に近づく。

アルミサッシにされていない状態なのに建てつけが非常に良かった。




mi11.jpg


玄関に入ると何十年もそのままの状態で雑多に置かれた生活道具たちが埃をかぶっていた。




mi12.jpg


む、これはなんだろう?

ようわからんから調べたけどやっぱりようわからんかった。





mi13.jpg


この廃屋、およそ30年くらい前から放置されているらしい。

床が所々抜けそうで母屋もそう遠くないうちに倒壊すると思う。

それはそうと茶箪笥の引出しが開けられているのは物盗りの仕業だろうか。






mi14.jpg


北側の便所付近は壁が無くなっている。

床が怪しくてこれ以上北には進めなかった。





mi15.jpg


この部屋も床がヤバくて入れなかった。

手前の長持ちの蓋が半開きだし奥の箪笥も開けられている。

やはり荒らされているのか。

その時はまだ床が大丈夫だったのかな。





mi16.jpg


立派な床の間がある。

お客さんを通した座敷らしい。

ここからは広い庭が見えるので一番良い部屋だ。




mi17.jpg


となりは神棚があった和室。

部屋によって残留物があったりなかったり。

神棚の神様をちゃんと移住先に移したみたいだけど意外とそういう人は少ない。




mi18.jpg

ちょっと気になる残留物が。

歯科に関係する何かを造っていたようだ。




mi19.jpg


IN式無菌顎用トレーと書かれている。

どうやら歯科医が患者の歯型をとるために使うものらしい。

ここの主は何の仕事をしていたのだろう?




mi20.jpg


母屋はあらかた見たようなので一度外に出る。

ここはずっと中庭に陽が差していて本当に素敵な場所だった。




mi21.jpg


おそらくお風呂。

すでに倒壊しているのが惜しい。

この物件は色々謎が多いのだけど何故か近所に話を伺うことはなかった。

残留物がどうよりもこの趣向をこらした建物や立地がとても好きになって今回で3回目の訪問だった。

こういうお屋敷は正直な話、写真の被写体としては向いていないと思う。

廃工場や廃校のほうがよほど写真映えする(撮り手次第かもしれないけど)。


しかし、こういう廃屋敷には他の廃ジャンルにはない卓越した魅力があると声を大にして言いたい。








mi22.jpg



声を大にして言った後は、他の廃墟マニアからの反論から逃れるためこの井戸に逃げ込みたい。










にほんブログ村 写真ブログ 廃墟・廃屋写真へ
↑クリックしてくれたら嬉しいですヽ(・∀・)ノワチョーイ♪

廃墟の場所、名称に関するいかなるお問い合わせも受け付けておりません。


コメント下さる方は↓にある「本文」をクリック!!














スポンサーサイト

本文: 2   Trackback: 0

01 13 ,2013 Edit


Back to top



Trackbacks

Comments

Re: タイトルなし
僕も廃屋が好きです。

中には生活感が強すぎてその場の雰囲気に慣れない、または被写体として画にならないという理由から敬遠されがちですがおっしゃる通り廃屋こそが廃墟だと思っています。

時々廃屋の居間に立つとその当時の生活が目に浮かんできます。
その時感じるなんとも言えない不思議な懐古的な気持ちがとても好きです。
これからも魅力ある廃屋を探します!
廃墟はやっぱり住宅でしょう?
学校も好きだけど、やっぱり住宅!

人の生活のにおいのする廃墟が大好きです

写真の被写体に向いていないなんて思わないで、ぜひまたお願いします

Leave a Comment

Back to top