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廃れゆく部屋

皆さん、廃でお会いしましょう


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Category: 廃れゆく施設   Tags: ---

黄昏廃病院

ある廃墟を撮影するために広島県の田舎町を走っていた。


そこそこ人口のある集落を見つけたのでダメもとで地元のおばあちゃんにアタック。


すると廃医院があることを教えてくれた。


おばあちゃんから教えてもらったとおりに少し集落から外れて細い道に入る。




こんなところに本当に廃医院が?と思わせるほど町外れに来てしまったのだけど言われた通りそこにあった。




tasogare1.jpg



木造二階建て、昭和初期頃のものだろうか(根拠はないッス)。

よく見ると玄関ポーチ屋根の真ん中には「日の出」らしきものが描かれた瓦が。

屋号なのかそれとも海軍の旭日旗を表しているのか。

もしかしたら「日足」という家紋なのか。


謎を残したまま中に入る。




tasogare2.jpg


時代を感じる病室案内板。

漢字の「四」は音読みで「死」に通ずるところからゲンを担いで「四号室」は存在しない。

昔は旅館やホテルも同じように104号室とかはなかったけど最近ではそういう考え方も減ったらしい。





tasogare3.jpg


木造の廊下には何故か点滴台が放置されていた。




tasogare4.jpg


畳一枚使った木製のベッド。

上から垂れ下がった電笠。

病室はとてもシンプルなもので残留物と言えるものもなかった。





tasogare5.jpg


木造校舎のような階段を登る。

しっくい壁はまだ綺麗なまま。




tasogare6.jpg


どの病室も特に変化はなく全く同じ造りだった。

この建物には診察室などはなく道を挟んだ反対側にある病院の入院棟だった。

しかし二階建ての入院棟まで完備している古い廃医院は初めて見た。





tasogare7.jpg



病室のカレンダーは約32年前の1981年。






tasogare8.jpg


32年間も無人ならそりゃこうなるわな。

屋根が一部落ちて階段の下部が腐食し宙に浮いているように見える。




tasogare9.jpg

「お互ひに キレイにしませう 火の用心も」

入院棟の炊事場には注意書きがあったが時代を感じさせる文章。




tasogare10.jpg

便所の便器もコバルト顔料で簡単な絵付けが施されたもの。

なかなかお目にかかれない。




tasogare11.jpg


これは使用後開けたままの人について注意をしているのかそれとも開けたままウンコしている人に注意しているのかどちらだろうか。どちらでもいいか。




tasogare12.jpg


さて道の反対側にある病院本館の方に進む。

ここはもともと大正か昭和初期に建てられた医院を昭和40年代くらいに一度リフォームしたらしい。





tasogare27.jpg


病院左手にまわると古めかしい別の玄関が見える。

どうやらこっちがもともと病院の入り口だったらしいのだが通りから便利なように造りかえられたのだろう。

僕的にはもちろん古い元々の玄関が好きだ。




tasogare13.jpg


内部は相当朽ちていておかげで中に入ることができた。

しかし腐りまくっているのでかなり危険な状態だった。

二階の廊下の壁がチラ見しているのだが内部の階段が無くなっているためあそこに上がる方法はない。





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院内のトイレは「戸をしめませう」と言われても無理な状態だ。





tasogare15.jpg


入るといきなりレントゲン室だった。

こういうのって高い(値段が)はずなんだけど大体どこの廃医院も放置なのな。




tasogare16.jpg


元々何の部屋だったのか、こうなるともう判らないけど多分待合室だったのではと思う。

新しく出来た玄関のつきあたりに位置する部屋だ。

この付近に二階に上がる階段があるはずなのだが見当たらなかった。




tasogare17.jpg


同じ建屋の中には住居部分もあった。

しかしどの部屋も床がかなり朽ちていて立ち入ることはできなかった。




tasogare18.jpg



薬の調合室だろうか。しかしそれにしては薬の渡し口から離れている。

天秤が見当たらなかったが顕微鏡がガラスケースに収まっている。



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診察室手前の部屋には手術などにつかう器具が置き去りになっている。

この部屋は処置室か、もしかすると手術室だったのか。




tasogare20.jpg


オペなどでドクターや看護師が使うゴム手袋のようだ。

劣化してカチカチになっている。

これは洗って再利用されていたのだろうか。




tasogare21.jpg


TVドラマなどでよく見かける鉗子(かんし)が見える。

医者や看護師でもない限りあまり見ることのないものばかりだ。

入院病棟を備えている病院だけに手術も年間でかなりの回数を行っていたのかもしれない。





tasogare22.jpg


それでは診察室に向かう(表札には診断室と書かれている)。

診察室と薬局はカーテンで仕切られている。




tasogare23.jpg


先生が座っていたであろう椅子と机がポツンと残されている。

近所の方に伺うと先祖代々受け継がれていた病院だったがあまりにも立地が悪かったのか昭和後期にここを離れ新しい場所に移った。


しかし医院を新築するも跡継ぎはそこを継ぐことなく別の街の医師として働くことになったそう。

つまり新築した病院も閉院したまま近くにあるのだけどそこは古い建物では無いので行っていない。




tasogare24.jpg


話しを元に戻す。

薬渡し口の内部となる薬局だ。

床には漏斗が転がっているのが見えるのでここで調合もしていたのかも。




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玄関のこちらから見て左手には先ほどの薬局にあった窓がある。

なぜか点滴台がここにもある。

この病院が専門としている科が左上にチラ見しているのだがかなり多岐にわたって診ていたようだ。


明治時代以前、医者と言うのは比較的人口の多い街でお金持ち相手に診療行為を行っていたのではないかと思う。

長い間無医村だったはずのこの村に初めてこの病院が出来た時、村人はきっと喜んだに違いない。



isimennkyo.jpg





あまり人口もいないこの村にたくさんの私財を使って建てられた立派な病院と入院棟。

今はすっかり朽ちて、夕日に黄昏ている。

我が子を医者にする苦労は今も昔も変わらないだろう。

しかしこの農村で頑張って子供を医者にした先代のフロンティア精神は結果的に多くの村人を救ったに違いない。


車に乗り、帰路につく途中である田舎町で見つけた石碑の言葉を思い出した。





「若竹よ 親より高く伸びゆるは 元の根床があればこそすれ」






俺も親孝行せなあかんな。











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09 13 ,2013 Edit


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Comments

Re: タイトルなし
kagetoraさん>
シンプルな造りですがあの入院棟は結構ツボりました。
本当に田舎にあるので、こうなるともうどこもかしこも廃医院の存在の可能性が広がってしまいます(´・ω・`)

病室まである木造の廃病院とは凄いですね~残留物も豊富(*゚ー゚)

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